こんにちは。
東京・吉祥寺M&N Bit Of Soundボイストレーニングスクール ボイストレーナーのゆみです。
Bit Of Soundでは鼻腔の鳴りを良くして声の倍音を豊かにするためにハミングなどのトレーニングをしていますが、日常的に「鼻声」になってしまっている方や「鼻腔共鳴」を意識して「鼻声」がクセになってしまっている方もいらっしゃいます。
もちろんトレーニングとして鼻腔の鳴りを良くして行くことは大切ですし、お好みの声が「鼻腔共鳴」を使った響きの場合はテクニックとしても大いに有効です。しかし、違いがわかっていないまま意図せずに鼻声になっていて、声がこもる、声の抜けや通りが悪い、という場合は自覚しづらいことも多いように思います。
まず、鼻声と鼻腔共鳴とは
■ 鼻声(はなごえ)
・鼻が詰まっている、または鼻の通りが悪いためにこもったように聞こえる声。
・風邪やアレルギーなどで鼻が詰まったときに起こりやすい。
【特徴】
・声が抜けず、こもって聞こえる。
・話しにくく、息苦しさを伴うことがある。
・不自然な発声になることが多い。
■ 鼻腔共鳴(びくうきょうめい)
・鼻腔(鼻の空間)をうまく使い、響きのある声を出す発声技術。
・歌手やアナウンサーが意識的に使うことが多い。
【特徴】
・声が明るく、通りが良い。
・適度な響きがあり、聞き取りやすい。
・共鳴を意識的にコントロールできる。
つまり、鼻声は「無意識・不本意 で声が詰まってこもる状態」、鼻腔共鳴は「鼻をうまく使って意図的・技術的に響かせる発声技術」 という違いがあるということです。
また、鼻声がクセになっている方の中には息が足りないと感じ肺活量の問題だと思っている方もいますが、これは息が足りないのではなく鼻が詰まっているのとは逆に口と鼻の両方から必要以上に息が流れてしまい適切にコントロール出来ていないという場合も多いです。
解決策としては、まずは歌うため、発声のための言葉、音をしっかり口から出すこと(口腔共鳴)。それを覚えた上で、倍音や好みの響きを作るためのテクニックとして「鼻腔共鳴」を使えるようにするのがいいと思います。
是非参考にしてみてくださいね。
【関連するボイトレ講座】
講師コメント2025/3/15更新
Category: ボイストレーニング講師コメント
M&N Bit Of Soundボイストレーニングスクールでレッスンをするボイストレーナーのコメントを紹介。
随時更新していきます。
講 師 か ら コ メ ン ト
3月が始まり急に雪が降ったり、20度まで気温が上がった日があったり寒暖差が激しい日々ですが
皆さまいかがお過ごしでしょうか?
先日、昨年から公開をずっと楽しみにしていた、映画”Wicked”(字幕版)を観てきました。
とにかくキャストが豪華でエルファバ役にCynthia Erivo 、グリンダ役にAriana Grandeが出演しています。
161分と大作ですが、時間があっという間に感じました。
映画のセットが録音スタジオになっており、2人の歌は生歌(LIVE)で撮影されたものだそうです。
その仕上がりの度合いと2人の歌う能力のレベルの高さに拍手喝采です。
映画の中でAriana Grandeはクラシックで歌うシーンがあるのですが、オーディションの2ヶ月半〜3ヶ月前に
ボーカルレッスンを受け、準備したそうです。
声帯は筋肉と同じように習慣的なトレーニングが必要になります。と話しており、映画では、彼女のクラシックの発声とポップスの発声がしっかり使い分けられており、その部分も楽しめました。
春で花粉症などコンディションを整えるのが難しくても、今できることを積み重ねていきましょう。
皆さんのノドをしっかりサポートしていきます。
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