Rss

Archives for :

普段の練習の仕方

こんにちは。当ボイストレーニングスクール講師の篠遠恵美先生
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのめぐみです。

今回は、普段の練習の仕方についてお話ししたいと思います。

レッスンをしていると、普段どんな練習をしたらいいですか?と聞かれることが多々あります。特にレッスンを始めたばかりの方に聞かれることが多いです。確かに最初はレッスン以外でどんなことをしたらいいか分からないと思います。私の経験も踏まえてお話しさせていただきます。以前ゆき先生のボイストレーニング講座の【初心者の方が自宅で出来るトレーニング】でも詳しくお話しされていますので、合わせて参考にしてみてください。

まずは簡単に、レッスンでやっていることをそのままやってほしいです。腹式呼吸を意識しながら裏声のリップロールでリラックスしてのどを起こしていき、ナチュラルな位置裏声をならしていき、ハミングで倍音を整えていき、ネイで声帯の筋トレをして、また裏声、ナチュラルな位置で表声をならしていき、裏声、表声、裏声、表声を交互にやることで声帯のストレッチをして、最後はハーフトーンボイスをナチュラルな位置で慣らしていく。

レッスンをなさっている方はもうご存知かと思いますが、毎回だいたい同じ内容の発声を繰り返しやっていると思います。これが大事なのです。そして、順番も全て意味があるので、やはりレッスンでやっている通りの順番、内容でやってもらいたいです。ただレッスンは毎回1時間ですが、時間がなければ30分、15分でも良いと思います。どれだけ長く練習するかではなく、どれだけ細かく丁寧に練習するかが大事です。間違った方法で続けてしまうと変なクセがついてしまったりしてしまいます。

断ってレッスンを録音できれば録音させてもらうのも一つの方法です。そうしたら、レッスンがそのまま残るので、それを聞いて練習出来ると思います。楽器を弾けなくても大丈夫です。録音したのを聞きながら一緒にリップロールから始めていき、例えば今日はハミングを頑張ろう!と決めたら、ハミングを重点的に、聞いて真似しての練習をしてみてください。真似というのも、声質を真似するのではなく、どうしたらこの音が出るのか、どう鳴らしているのか、の真似です。どうしても週1回や月何回かのレッスンだと、最初のうちは、感覚を忘れてしまうと思います。カラオケで練習しに行っても、すぐ歌い出すのではなく、発声は運動前のストレッチと同じなので、録音したのを聞いて、真似しての繰り返しをして、感覚をつかんでから歌ってみてください。

ぜひ参考にしてください。本日も楽しいボイトレを!

声の裏返る原因と改善方法について

こんにちは。当ボイストレーニングスクール講師の山田由紀先生の写真
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのゆきです。

今回は声の裏返る原因と改善方法についてお話していこうと思います。

発声練習や歌を歌っているときに声が裏返るのは嫌な感覚だと思います。嫌な感覚だからこそ、防ごうとして力を入れてしまいがちです。その原因を知ることが出来ると、無理に鳴らすことが逆効果だと理解できますので、トレーニングもやりやすくなると思います。声が裏返る原因としては、大きく2つあります。だたどちらかだけではなく、二つが同時に起こっていることがほとんどですので、両方を改善していく必要があります。

1)声帯を締める筋肉が鍛えられていない。

2)声帯を引っ張りながら鳴らす為、声帯の位置が悪くなり、声帯に負荷がかかり耐えられない。結果、閉じていた声帯が一気に広がり裏声に逃げてしまう。

音程を上げていく場合、筋肉を使って、声帯の震える幅を短くコントロールしていきます。つまり、声帯を締める動きになっています。1)の改善方法はそのままですが、声帯を締める筋肉を鍛えることです。ビットオブサウンドでは、「ネィ」のトレーニングで少しずつ負荷をかけ、鍛えていきます。2)の改善方法はナチュラルな位置のままで鳴らすことを意識し、音程を上げた場合にノドを開かずにうまく締めてくことです。「締めよう」と意識しすぎてうまくいかない場合は、「細くする」ような感覚で出してみてください。レッスンで高音を出す場合に、顔自体が上がっている方がいらっしゃいます。メロディの上下をあまり意識しすぎると、顔もメロディに合わせて動いてしまいますので、メロディよりもノドの位置に意識をもっていってください。

裏返りそうになる直前、もしくは裏返る前からそれを回避しようと、力んでしまうと逆効果になってしまいます。怖がらずなるべくリラックスできると少しずつ改善していきますよ。はじめはうまくいかないと思いますが、繰り返しやっていき、裏返る感覚を嫌がらずに楽しめるようになれればいいと思います。客観的に「今声帯が開いてしまったかな」とか「ノドを引っ張りすぎてるかな」という感覚が生まれたら、一歩進んだ証拠です!次はそうならないようにするにはどう変えていけばいいかを考えながら、改善していく。トレーナーの助言を受けつつ、自分の感覚も大切にしながら進めてください。必ずナチュラルな位置で鳴らしながら、無理をせず進めてください。ノドに違和感があればずれている証拠ですので、くれぐれもその状態で無理をしないようにして、楽に鳴らせる場所を探してください。

ボイトレは筋肉運動なので、コントロールが出来るようになるのには個人差がありますが、丁寧に鍛えていくと、確実にノドは答えてくれます。これがボイトレの楽しいところです。一緒に楽しんでトレーニングしていきましょう!

ミュージカルの発声について

こんにちは。当ボイストレーニングスクール講師の小林桂尉子先生
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのけいこです。

今回は、ミュージカルの発声について、分かりやすく、ポピュラーなミュージカル映画等も例に挙げながら、私の主観でお話ししてみたいと思います。

ミュージカルの発声には、大きく分けて、クラシック系と、ポップス系の両方があります。これは、演目によって違うようです。

古い時代のミュージカルは、比較的クラシック系の発声が必要とされる場合があります。具体的に演目を挙げてみます。「南太平洋」、「サウンド オブ ミュージック」、サラ ブライトマンの為に書かれた「オペラ座の怪人」、役柄にもよりますが、「ウエスト サイド ストーリー」、「美女と野獣」等。

「レ ミゼラブル」に関しては、エポニーヌ役はポップス系だけど、フォンティーヌ役は、どちらもあるそうで、これは演出家次第だと、聞いたことがあります。何れも、クラシックの要素があった方がいい演目で、基本的には、圧倒的にポップス系の発声が必要だと思います。例を挙げてみます。「シカゴ」、「レント」、「コーラスライン」、「ライオン キング」、「アラジン」、最近のミュージカル映画、「ラ ラ ランド」、「グレイテスト ショウマン」等。「ジーザスクライストスーパースター」。この演目は、舞台には出演されていませんが、オリジナルの録音は、ディープパープルのヴォーカリスト、イアン ギランが参加しています。

他にも沢山のミュージカルがありますが、演目によって、役柄によって発声の仕方が違うこと。そして、演出家によっても、どちらを求められるかわかりませんが、圧倒的にポップス系の発声が求められています。クラシック系と、ポップス系の発声を使い分けること、そのコントロールはできますが、喉(声帯)への負担は大きいです。以前の講座、リヒロ先生の「クラシックとポップスの違い」も参考にしてみてください。

ミュージカル俳優を目指している方からよくある質問の一つとして、ポップス曲をかっこよく歌えない。という悩み。私が思うに、言葉を話すように歌う(言葉のリズムを大切にする)ことは、大事なことですが、意識し過ぎて口先だけで歌っているような、ポップスを歌うのに大事な、グルーブ感がなくなりがちです。そして表現しようと、演じようとしてしまうのか、無駄な感情が入り、声帯の位置がずれてしまいます。ミュージカル俳優だけでなく、世界のスーパーボーカリスト達の歌を沢山聞いて、見て、吸収してください。それから、ブロードウェイ、ウエストエンドのパフォーマンスを参考にしてみてはどうでしょうか。オリジナルキャストのパフォーマンスは必見です。

最後に、ミュージカルは、演出家の要望に応えられることが大事です。その為に、M&N Bit Of Soundでの基本的なボイストレーニングが必要になってきますので、信じて、今日もよいボイトレができたら幸いです。私達も、サポート頑張ります。

ピッチ、音程を良くするためのポイントと練習方法

こんにちは。当ボイストレーニングスクール講師の小瀬川祐美先生の写真
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのゆみです。

今回は「ピッチ、音程を良くするためのポイントと練習方法」についてお話してみようと思います。

「ピッチ(Pich)」とは、本来の意味としては、モノとモノの一定の間隔、幅の事を指しますが、私たちが普段音楽の中で使うピッチとは、音程。音と音の高さ。高低の度合い。音と音の間隔の事という意味で使われることがほとんどです。本当の音程より上の音を出していれば、ピッチが上がっている(シャープしている)、下の音を出していれば、ピッチが下がっている(フラットしている)など、ピッチが良い、悪い。という風になります。

「ピッチが上手く合いません。」「合わせ方が分かりません。」というお悩みは、前回私の回でお話した、リズムのお悩みと並んでよくお受けする相談です。音程を正しく歌うということはボーカリストとして重要なポイントの一つになると思います。私が考えるピッチを良くするポイントはこの3つだと思います。

1・正しい音程を鳴らせる声帯をつくり、使い方を知る。

柔軟性や筋力が足りなかったり声帯の鳴らし方が良くない場合、思っている音程に上手く置くことが出来ずらくなります。主に、下がって(フラット)してしまう方が多いように思います。ビットオブサウンドでトレーニングする声帯や声帯周りのストレッチや筋トレをしながらコントロール能力を高め、ナチュラルな鳴らし方をマスターしていけると、きれいなピッチに置けるようになってきます。

2・メロディラインやフレーズを丁寧に覚える。

感覚や雰囲気に頼り過ぎてしまわずに、きちんと覚えた方がいいと思います。楽譜は読めなくても大丈夫なので、歌のメロディーラインを曖昧にせずしっかり聴いて覚えるようにしましょう。丁寧にやってみると意外とうる覚えの方が多いです。
ボイトレの時のトレーナーの出すフレーズラインのガイドや、カラオケ音源のガイドメロディに頼り過ぎずに、トレーニングや歌う練習をしてみてください。
またトレーニングの時のフレーズも「ドレミファソファミレド」や「ドミソドソミド」などと覚えて、少し頭で思いながらトレーニングするのをオススメします。小さなものでいいので、キーボードがあるといいですね。今は携帯電話にピアノやキーボードのアプリもあるのでとても便利です。音に合わせてレッスンで使ういつものフレーズを正しい音程で言えるようにするだけでも、歌う音程は断然良くなります。

3・演奏をきちんと聞いて合わせて歌う。

自分の中でだけでメロディを取ろうとしてしまうと、絶対音感、もしくはものすごく正しく音程が取れる必要がありますが、楽器やカラオケの音源は正しい音程を出してくれていますので、そこに合わせて歌えば大丈夫です。(ここには「相対音感」というキーワードも出てきますが、それはまた次回にしたいと思います。)演奏している楽器全体の音や、ギターやキーボードなどの和音楽器の音が聴けるといいのですが、最初難しく感じてしまう場合は、ベースの音を聞くようにして、ベース音に合わせてメロディラインを歌ってみましょう。音程が合わせやすくなります。前回のリズムの時の『リズム感を良くするコツと練習法』と同様に、歌わずにベースの音だけを聴く練習をしてみると、歌っている時も自然に耳に入ってくるようになります。

この3つがバランス良くレベルアップしていけると、お悩みの改善に繋がることが多いです。地味に感じてしまうかも知れませんが、「急がば回れ」これは確かです。歌う楽しさがますます広がります。ぜひみなさんチャレンジしてみてください。

 

【関連するボイトレ講座】

音痴の改善方法

ボーカルマイクの選び方

こんにちは。当ボイストレーニングスクール講師のRIHIRO先生の写真
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのリヒロです。

今日は少し視点を変えて、ボーカルマイクの選び方を私の主観のみで書いてみようと思います。少しみんなが選ぶときの参考になればと思います。

まず、用途によって使い分けます。コンデンサーマイク、ダイナミクスマイク、リボンマイク、この3種類がボーカルマイクとして使われてきました。その中でも現代は、コンデンサーマイクとダイナミクスマイク、この2つを使い分けているのがほとんどです。用途は、コンデンサーマイクは、レコーディングの際に多く使われ、ダイナミクスマイクは、ライブやコンサートでよく使われます。もちろん例外もあるのですが、基本的にはそうです。今日はその中で、ライブ、コンサートで使われるダイナミクスマイクの選び方を私の主観のみで書いてみようと思います。多くのメーカーの中からどのマイクを選べばいいのか、どのマイクが自分に合うのか、迷われている人の参考になればと思います。

まず、最もポピュラーなSHURE(シュア)のマイクについて。私もこのメーカーのマイクを長年愛用してきました。SM58、SM57、ベータ58A、ベータ57A、KSM8、今までこの5種類のマイクをライブ等で使った経験から言うと、ベータ58Aが最も万能なマイクです。パワー、音色、声の入っていくスピード、よく作られたバランスの取れたマイクです。気持ちよく歌えます。1本持っていたいマイクだと思います。それともう1つ、KSM8はパワー系のボーカルにお勧めです。シャウトした時の音も綺麗に拾ってくれます。ストレスなく歌えて声が入ってくれます。かなりいい音で、私が今お気に入りのマイクです。

次に、SENNHISEIR(ゼンハイザー)のE935です。このマイクは感度もよく、音色も素晴らしいマイクです。繊細なボーカリストにはすごく適しています。女性シンガーにお勧めの1本です。

次に、beyerdynamic(ベイヤーダイナミック)のM88TGです。このマイクは癖がなく、かなりいいマイクです。特に低音をきっちり拾ってくれるので、綺麗なハイトーンボーカルの人にお勧めです。弾き語りの時も低音を拾うので、豊かな音の広がりを望めます。

まだまだいいマイクはたくさんあるのですが、まずはこの4本は使い勝手がいいマイクだと思います。ぜひ参考にしてみてください。自分に合ったマイクを見つけて、今日も気持ちよく歌いましょう。次の機会に他のマイクも紹介したいと思います。

 

【関連するボイトレ講座】

ボーカルマイクの選び方(おすすめ・定番)

ボーカル用マイクの種類と特徴

マイクの正しい持ち方・使い方

マイクの指向性について

 

歌うときの口の開け方

こんにちは。当ボイストレーニングスクール講師の篠遠恵美先生
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのめぐみです。

今回は、歌うときの口の開け方についてお話ししたいと思います。

たまに生徒さんに、歌うとき口の開け方はどうしたらいいですか?と聞かれる事があります。その時に言わせていただくのが、あくまで自然に口を開けて歌うということです。たまに大きければ大きいほど開けたほうが良いのではないかと思っている方がいます。小さい頃に口を大きく開けて歌ってと言われた方もいるかもしれません。ですが、実際にポップスのシンガーで大きく口を開けて歌っている人は少ないと思います。ただ、例えばスティービーワンダーは、歌っているとき頬が上がって上の歯が見えて少しニヤニヤして歌っているように見えます。そのように歌っているシンガーは多いです。口の周りの筋肉と声帯の筋肉が連動しているというわけではないのですが、あまりに頬が下がって口を上に開けられない人はやはり声が前にも抜けずこもってしまいます。少しニヤニヤして歌うということをおすすめします。声が前に抜けやすく、高い声も少し出やすくなったりする人もいます。もし頬が上がりづらい人がいたら、指で上の歯が見えるように上唇を軽く上げて歌ってみたりすると感覚がつかめるかと思います。もし顎や口周りに力が入って歌ってしまう人がいたら、頬をかるく手で包んで歌うと力が抜けやすくなります。色々方法はあるので、どれが自分に合うか試してみてください。

後は、自分が好きなシンガー、尊敬するアーティストの口の開け方を真似して歌ってみることです。マイケル・ジャクソン、ダイアナ・ロス、スティング、アリシア・キーズ、コリーヌ・ベイリー・レイ、ノラ・ジョーンズ、ブルーノ・マーズ、エド・シーラン….素晴らしいシンガーはたくさんいます。自分にも身につくかもしれません。

普段の自分よりも、歌っているときが一番綺麗でかっこよくなれるように。歌っている姿をたまに鏡で確認するのもいいですね。ちゃんとリラックスしているか、無駄な動きがないかなど。あくまで自然に、だけど少しニヤニヤして歌う。。。おすすめします。

同じ事の繰り返しのボイストレーニング。だけどそれに意味がある。たまに違う方向からも色々試してみてくださいね。

まだ暑い日が続いてますので、体調くずされないように、素敵な一日をお過ごしください。本日も楽しいボイトレを!ぜひサポートさせてください。

低音を出しやすくするためのトレーニング

こんにちは。当ボイストレーニングスクール講師の山田由紀先生
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのゆきです。

今回は『低音を出しやすくするためのトレーニング』についてのお話をしてみたいと思います。

低音が出にくくて悩んでいる方、特に女性の方に多いと思いますが、少しずつ出しやすくなるためのトレーニングをしていきましょう。

低音が出しにくい場合、大体息が苦しくなったり、音がこもったりします。これは、声帯の位置が関係しています。理想的な出し方は、低音でも高音でも自然な声帯の位置で鳴らすことです。しかし、低音を出そうとすると「低い」というイメージがじゃまをして、声帯も下がりやすくなります。そうすると、胴体に響き、こもった音になります。あとは低いことを意識しすぎて、力んでしまうことで、さらに出しにくくなります。

低音が出るときの声帯の状態は、声帯の震える時の長さが関係しています。声帯を、ちょうど弦が震えている状態に見立てると、低音は震える声帯の長さが長くなります。分かりやすくギターで例えると、左手を何も押さえずに弾いてみるような感じです。逆に高音はというと、震える声帯の長さが短くなります。同じようにギターだと、弦を押さえながら弾く状態です。右手に近くなればなるほど音は高くなりますよね。それを声帯でやるのがポップスの発声方法です。これがスムーズに出来るようになると、低音の音域を広げることができます。

ではその方法を試してみましょう。まず、表の声で出しましょう。母音「ア・イ・ウ・エ・オ」の中で得意な発音があればそれがいいと思います。なければどれでも大丈夫ですよ。では、私は「ア」が好きなので、それで進めます。表の声で「アー」とのばしていくのですが、始めは少し高めの出しやすい高さで出しはじめ、音程を坂を降りるように下げていきます。でも、音程は下がっても声帯は下げないように!ここが重要です。音と一緒に声帯が下がっていくと、低くなるにつれ息が苦しくなると思います。では、どの状態になればいいのかというと、「音程は下がるが、喉は下がらない状態」です。言葉で説明するのは少し難しいのですが、口からでる空気の量があまり変わらない感覚のまま音だけ下がっていき、最後低くなったときに、音がガタガタとした感じになります。声帯(ノド)が震える感じが増えてくる感覚になります。低くなったときの音はアの声というより、むしろ口の形がアなだけで、声帯が震えている音が口から出ているだけのような感じです。声帯が緩んでいるような感覚も出てくるかもしれません。ここで大事なのは、無理やり出そうとすると、力んで出ないので、とにかく焦らずリラックス!です。この出し方がうまく出来れば、うまく低音が鳴らせるノドの状態になっています。この感覚のまま低い音を鳴らすようにしてみると、少しずつですが、スムーズに低音が出るようになります。低音の声帯の位置を安定させると、高音の音域も出しやすくなる方が多いです。固まっていた声帯がスムーズに動かせるようになるからだと思います。

ぜひ皆さま試してみてくださいね。それでは楽しいボイトレを!

歌う時の呼吸法、腹式呼吸

こんにちは。当ボイストレーニングスクール講師の小林桂尉子先生
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのけいこです。

今回は、「歌う時の呼吸法、腹式呼吸」についてのお話です。

初めて歌を歌う方にとっては、どうやったらいいのか悩むようです。一般的に、男性は普段から腹式呼吸だと言われてますが、寝ている時は、男性も女性も、腹式呼吸です。仰向けに寝てみて、確認してみてはどうでしょう。息を吸った時にお腹が膨らみ、吐いた時にお腹が元に戻るのがわかると思います。でも、起き上がると上手く出来ない方もいるようです。そんな時は、胸に手を当て、胸を動かさないように呼吸してみてください。解りやすいと思います。

クラシックの声楽や、芝居、声優等の勉強してきた方は、特に腹式呼吸の訓練をすると思うので、得意な方が多いようです。

ここで、具体的な歌う時の方法ですが、まず、みぞおちに手を当て、横腹(ウエスト辺り)に手を当て、ギューと押してみてください。そして、その手を押し返すように息を吸い、吸気呼気を何度か繰り返しましょう。この時、肩が上がらないように気をつけます。次に、息を吸った後、リップロールをしてみてください。下腹部(丹田)が緊張するような、力が入ります。その時は息を吸ったままのお腹の状態がキープされます。つまり、歌う時はこの状態をなるべく維持しながら歌っていくのが、理想的です。最初は、かなり疲れるようですが、日々コツコツと続けてみてください。そのうち、身についていけたらベストです。

腹筋はした方が良いですか?という質問がよくありますが、した方が良いと思います。でも、お腹が割れる程の筋トレは必要ありません。適度な腹筋運動は、歌う時にお腹を使う感じがわかり易くなるので、良いと思います。

当スクールでは、最初に腹式呼吸の説明をしますが、毎回そこに集中したレッスンはあまりしません。なぜなら、お腹(下半身)を意識し過ぎて、声帯の位置がずれやすいからです。クラシック(声楽)のレッスンは、喉を開けて(引いて)大きく呼吸する訓練をしますが、それに近い状態になってしまいます。ポップス系の場合は、息を吸った後に、正しい声帯の位置でリップロールをすることが、大切です。つまり、鳴らし方が良ければ、自然とお腹を使い、自然と腹式呼吸につながります。上手く鳴らせない時は、声帯の位置がズレている場合が多いです。体が疲れている時もコントロールしづらいと思います。正しい呼吸と声帯の位置で、リップロールから、裏声、表声、ハーフトーンと練習ができたらよいでしょう。

自由に息のコントロールができるようになると、もっともっと、、と欲が出て来て、歌うことが今よりも楽しくなると思います。そして、良いボーカリストを沢山聴いて、表現の幅が広がると良いですね。

今日も、ボイトレ頑張りましょう!

ハーフトーンボイスについて

こんにちは。当ボイストレーニングスクール講師のRIHIRO先生の写真
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのリヒロです。

今日は「ハーフトーンボイス」について、みなさんの参考になればと思い、少し書きたいと思います。

まず、日本でポピュラーな同じ出し方の呼び方を、ミックスボイス、ミドルボイスなどと言ったりもしますが、ここでは一応、ハーフトーンボイスで統一します。

人間は大きく分けると、3種類の声の出し方が出来ます。表の声(チェストボイス、地声、ストレートボイス)、裏声(ファルセット、ヘッドボイス)それともう一つ、表と裏のちょうど真ん中の鳴らし方、ハーフトーンボイス(ミックスボイス、ミドルボイス)のこの3種類です。今日はそのハーフトーンボイスについて、具体的な例を挙げて説明したいと思います。

まず、ハーフトーンで歌う代表的なシンガーを、具体的に挙げてみましょう。マイケル・ジャクソンジャネット・ジャクソン、ノラ・ジョーンズ、ブルーノ・マーズ、エド・シーラン、比較的倍音の少ない、綺麗な透明感のあるハーフトーンで歌うシンガーと、ロック系の倍音を多く鳴らす、少しシャウトの入ったロッド・スチュワート、スティング、ブライアン・アダムス、ドン・ヘンリー、スティーブ・ペリー、R&Bのレイ・チャールズ、サム・クックなど多くの素晴らしいシンガーが、ハーフトーンを多く使って歌っているシンガーです。ハーフトーンボイスのトレーニングするのにすごく参考になるので、ちょっと聴いてみるといいと思います。

ハーフトーンの鳴らし方は、一般的には表の声と裏声の境目と鳴らしながら、ハーフトーンの鳴らし方を覚えていくやり方をやる方法が多いと思うのですが、そのやり方だとうまくいかない人の方が僕は多いと思います。そこでつまずいて諦めた人の話もよく聞きます。当スクールでは、ハーフトーンのトレーニングは、ウィスパーボイス~ハーフトーンに自然に変えていくやり方をとっています。その方が、自然にハーフトーンの鳴らし方に導きやすく、表の声から裏声の間にもっていくやり方で出来なかった人も、このやり方でやると、ハーフトーンの鳴らし方が分かりやすいと思うので、是非試してみてください。

ハーフトーンボイスは、ポップス、ロック、ボサノバ、ジャズ、R&Bにすごく適した鳴らし方なので、クラシック型のミックスボイスとは全く違うので、正しいポップス型のハーフトーンボイスをマスターしてください。

歌の表現がまた一つ広がると思います。歌うのがもっと楽しくなるはずです。表の声、裏声、ハーフトーンボイスこの3つの声を自由に使いこなすシンガーを目指し頑張ってください。僕らもベストをつくしサポートします。

【関連するボイトレ講座】

ミックスボイス・ミドルボイスの実例

ミックスボイス・ミドルボイスの発声法と練習方法

リップロールの基礎・腹式呼吸

こんにちは。当ボイストレーニングスクール講師の篠遠恵美先生
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのめぐみです。

今回は、リップロールについてお話ししたいと思います。

いまレッスン受けている方はご存知かと思いますが、発声練習の時、腹式呼吸の確認などした後は、まずリップロールからレッスン始めると思います。リップロールとは、唇をプルプルプルプル震わせる練習です。なぜやるかというと、一定の空気を吐く練習のためです。歌が上手い人は、一定に息を吐けるのです。リップロールは一定の息が吐けないとプルプルが止まってしまうので分かりやすいからやります。もう一つのやる理由は、声帯のリラックス効果があるからです。アーティストのメイキング映像などで、リハーサル合間にリップロールやる姿を見たことはありませんか。ただ一定にプルプルする人や音階に合わせてプルプルする人。歌う前や発声の合間はやはりリップロールこまめにやると良いと思います。たまにレッスンで、リップロール苦手な方がいます。出来ない理由は、大抵、ほっぺに空気が入ってしまっているか、唇に力が入ってしまっているからです。そういう時は、人差し指を両指たてて、唇を下から支えてみてください。そうすると唇に力が入りにくく、ほっぺに空気が入りにくく、リップロールがすぐ出来る人が多いです。後は腹式呼吸を意識しながら正しく一定の息が吐けたらリップロールは続けて長く出来るはずです。まずは5秒。次は10秒。そういった感じで細く長く裏声でまずリップロール出来ると良いですね。その後は音階に合わせて練習してみましょう。そうして最終的には、リップロールもナチュラルな声帯の位置で前に抜けるように鳴らしましょう。これに関しては、レッスンで正しい位置で鳴ってるかトレーナーに見てもらいましょう。

実は私も昔、リップロール長く続けて出来ませんでした。3秒ぐらいしか続きませんでした。ですが1日5分でも練習すれば一週間くらいですぐ出来るようになりました。リップロールは人前でやるものでもないので、指使って出来れば何も問題ないと思います。出来ない人がいれば、やはり声帯のリラックス効果もあるので出来ると得なので、ぜひ苦手な方は試してみてください。慣れてきたら指の支えなしでもやってみてくださいね。

毎日練習続けてる方、たまに息詰まってしまう時もあるかと思いますが、楽しくなれば何も続かないので、楽しく歌っていきましょう。毎日暑い日が続きますが、体調には気をつけて素敵な一日をお過ごしください。

 

【関連するボイトレ講座】

腹式呼吸について

リップロールの練習方法