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音楽用語と豆知識「ユ」

音楽用語と豆知識

■有節歌曲 Strophenlied(独)
シュトローフェンリート。通作歌曲に対する言葉で、2個以上の節を持つ詩に対して、第一節に付けられた旋律を反復するもの。従って詩が規則的な形によって作られている場合、かつその内容が同一旋律の反復を許す場合に採用される作曲法である(シューベルトの野バラなど)。

■指板 finger board(英) Griffbrett(独)
有棹(ゆうとう)楽器の棹(さお)の表面に貼り付けられている細長い板。表面に軽いふくらみを持つもの(ヴァイオリン族)と、持たないもの(ギター)があり、撥弦楽器やヴィオール族の一部では指板の上にフレットがついている。

■指使い 
→フィンガリング。

■ユニゾン unison
同程度の音程。 複数の楽器もしくは声部によって一つの旋律が歌われること。男声と女声のように1オクターブの差がある場合も含める。同一旋律の多人数による歌唱は斉唱ともいう。

■ユニット unit
ユニット本来の意味は、単位とか単元であるが、1990年代のポピュラー・ミュージック・シーンにおいては、2~3名のグループを意味している。同じくグループを意味する「バンド」との違いは、バンドが演奏に必要なメンバーがすべてそろっている状態に対し、ギターとボーカルのみのように楽器奏者が足らなくても構わないということである。ユニットには、サウンド・プロデューサーや作家といった知的なメンバー構成のものも多い。また、打ち込みサウンド全盛の時代、メンバーが大勢いなくてもコンピューターでサウンド作りができるという状況もある。ライブやツアーの間だけ、契約でユニットのバックをつとめるツアー・ミュージシャンも存在する。

■ユモレスク humoresque(仏) Humoreske(独)
19世紀のいくぶん気まぐれで、諧謔に満ちた器楽曲の名称。シャーマンのピアノ曲op.20、ドヴォルジャークのピアノ曲集op.101の7がよく知られている。フモレスケ。

■ユーロビート eurobeat(米)
ディスコで流されるアップ・テンポの激しいダンス音楽、イギリスを中心にして起こった。ハイ・ネナジー。

■ユモレスク humoresque(仏)
9世紀の器楽曲の名称。気まぐれな所のある、空想的でユーモラスな性格の曲を指す。また、シューマンのピアノ曲「フモレスケop.20」は、音楽の題名としてこの語を使った最初の例である。

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