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音楽用語と豆知識「モ」

音楽用語と豆知識

■モータウン Motown
1960年に黒人ソングライター、ベリー・ゴーディが設立したレコード会社。60年代~70年代にかけてモータウン・サウンドと総称されるヒット曲を量産し、ソウル・ミュージックをアメリカン・ポップスの一大勢力にまで押し広げた。マイケル・ジャクソン、スティーヴィー・ワンダーなどモータウン出身の大物も数多い。

■モータウン・サウンド Motown sound
1960年代前半から、世界的なヒット曲を世に送り込んでいるアメリカのソウル専門レーベル、タムラ/モータウン社のアーティストによる1960年代のヒット曲を指す。フィル・スペクターなど白人系のヒット曲に影響された、ポップなメロディと歯切れのいいビートが特徴。代表的なアーティストはダイアナ・ロス&ザ・シュープリームス、フォー・トップス、スモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズなど。

■モタる (日)
本来のリズム・テンポより遅く演奏した状態を指す。「リズムがモタる」といった使い方をする。反対に、テンポより速く演奏する状態を「ハシる」という。

■モダン・ジャズ Modern Jazz(英)
1940年代に起こったビ・バップ(バップ)以降のジャズの総称。ウエスト・コースト・ジャズ、ハード・バップ、フリー・ジャズから現代に至るものをすべて含む。

■モード modus(羅) modes(英・仏) Modus(独)
1)旋法。ラテン語のmodusは本来「尺、大きさ、限度」を表す言葉で音階を形成する一定の組織音。音階とはよく混合して使われるが、音域と音の進行に制限がある点で、本来、音階とは異なる。ギリシャ旋法、教会旋法、民族的な旋法がある。古代ギリシャでは各旋法に対して情緒や特性、それにふさわしい使用目的等の解説が加えられたが、これは教会旋法にも受け継がれ、それには教会旋法から派生した長調・短調の音組織で各調性に異なった性格があるとする調性格論にまで発展した。教会旋法や特殊な旋法は特に近代フランス音楽やジャズの中で、また19世紀以後の芸術音楽では特殊な旋法が用いられるようになり、旋法は単に歴史的・民族的意義ばかりでなく、音楽素材として広い意義を獲得した。 2)一定の形をもったリズム定型。

■モード・ジャズ Modal Jazz(英)
1940年代に起こったビパップ以降のモダンジャズの中で、ハード・バップやファンキー・ジャズのマンネリ化を打破するために、マイルスやコルトーレンらによって、モード手法を取り入れ、調などの既成概念にとらわれず自由にメロディやハーモニーを求めていったもの。コード進行よりもモード (旋法)を用いて演奏されるジャズ。モダン・ジャズのサブ・ジャンルのひとつである。

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