■オーケストラ orchestra(英) Orchester(独) orchestre(仏)
管弦楽。種々の管・弦・打楽器による合奏もしくは合奏団体。現代のオーケストラという言葉は、古代ギリシャの劇場の舞台と客席の間に設けられた合唱団と楽器奏者のための円形の踊り場「オーケストラ」に由来する。オーケストラの規模は10名程度から100名を超えるものまで幅があり、通常各パートに複数の奏者が配されている点が室内楽とはことなる。
■オスティーナート ostinato(伊)
ある一定の音形を、曲全体あるいは長いまとまった部分の間、特定の声部や楽器がたえず繰り返すこと。
■オフ・ビート off beat(米)
→アフター・ビート。
■オペラ opera(英・伊) Oper(独)
歌劇。合奏、重唱、独唱、器楽、舞踏を含む音楽劇の総称。16世紀末のフィレンツェのギリシャ悲劇の復活上演を志すグループ、カメラータによって創始された。
オペラはその題材によって正歌劇(オペラ・セリア)と喜劇的なオペラ(オペラ・ブッファ、ドイツではジングシュピエール、フランスではオペラ・ブープ)とに分けられる。
ブッファは元来セリアの幕間劇として発達したが、ペルゴレージの《奥様女中》(1733)頃より独立した作品として上演されるようになり、モーツァルトやロッシーニの作品で最盛期をむかえる。
イタリアでは歌唱を、フランスではバレーを、ドイツでは劇を重視するという基本的傾向があり、各国の様式の違いはフランスとイタリアのオペラの様式に関する優劣論争を1750年代に引き起こし(ブフォン論争)、後のグルックオペラ改革へと導く。
■オールディーズ oldies(米)
1950~60年代のロックン・ロール、リズム・アンド・ブルース、ポップスの総称。ビートルズ、プレスリーなどがその代表。
■音階 scale(英) Tonleiter,Skala(独) gamma,scala(伊)
音を音高に従って段階的に上昇、下降順に配列したものを言う。これには同じ音程関係が反復される周期があり、たとえば古代ギリシャでは4度ごと(テトラ・コード)であったが、多くの場合はオクターヴ周期である。オクターヴ周期の音階にはディアトニック・スケール(全音階)、クロマティック・スケール(半音階)、全音音階(→)があり、ディアトニック・スケールではその全音と半音の配列の違いによって長音階と短音階が区別される。
■音程 interval(英) Intervall(独) intervalle(仏) intervallo(伊)
2つの音の高さの隔たりのこと。音程の数え方は2つの同じ音を1度、音階的に次の音を2度と順に数える。音程は同じ音程数でも含まれる半音の数が異なることがあるので、長音程、短音程、完全音程、減音程などに区別される。インターヴァル。
■音名 pitch neme(英) Buhstabentonschrift(独)
固有の音の高さを示す名前。ハ長調の音階(幹音)にC,D,E…と名づけ、臨時記号が付けられた派生音には、Cis,Cesのように付加語尾を付けて呼ぶ(英)。日本語ではイ,ロ,ハ…で名づけ、♯ハ,♭ハはそれぞれ嬰ハ,変ハのように呼ぶ。