M&N Bit Of Soundでレッスンをする講師たちのコメントを紹介。
随時更新していきます。
講 師 か ら コ メ ン ト
こんにちは。ゆきです。
ビットオブサウンドのホームページを見ていただくとわかりますが、 声を「出す」ではなく、「ならす」と表現していることが多いと思います。
声帯を楽器としてとらえるようになると、 「出す」より「ならす」ほうがしっくりきます。
声をならすとき、声帯を二つの弦のようにとらえます。 そこに肺から空気を送ってあげると声帯が震え、音が鳴ります。
人は赤ちゃんの頃から、当たり前のように声を出し、 そして少しずつ、周りの人のマネをしながら、会話や歌を覚えていきます。 その中で、色々な癖がつき、声を「出して」しまっている人が多いような気がします。
文章では少し分かりにくいかもしれませんが、 たとえば「ア」という言葉を出すときに、「アを出してます!」という感じになっていることが多いです。 それよりも、口を「ア」の形にしておけば、そこに空気を通すだけで自然と「ア」が鳴る、という感じです。
私は普段、仕事や生活をしてく中で、「なんとなくしっくりくる」感覚を大切にしたいと思っています。 その日の体調や環境で、のどの感覚も変わるのは当たり前。 昨日と感覚は違うけど、今日はこっちの方がしっくりくるな、でいいと思います。 その時々のしっくりくる感覚を積み重ねていくと、自分の喉がどういう状態かが少しずつつかめてくると思います。
そして、だんだん自分が声を「出して」いる感覚から、 声帯を「ならして」いる感覚に変わってきます。 ぜひ味わってみてください。
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