声の裏返る原因と改善方法について
2018/10/18
こんにちは。 今回は声の裏返る原因と改善方法についてお話していこうと思います。 発声練習や歌を歌っているときに声が裏返るのは嫌な感覚だと思います。嫌な感覚だからこそ、防ごうとして力を入れてしまいがちです。その原因を知ることが出来ると、無理に鳴らすことが逆効果だと理解できますので、トレーニングもやりやすくなると思います。声が裏返る原因としては、大きく2つあります。だたどちらかだけではなく、二つが同時に起こっていることがほとんどですので、両方を改善していく必要があります。 1)声帯を締める筋肉が鍛えられていない。 2)声帯を引っ張りながら鳴らす為、声帯の位置が悪くなり、声帯に負荷がかかり耐えられない。結果、閉じていた声帯が一気に広がり裏声に逃げてしまう。 音程を上げていく場合、筋肉を使って、声帯の震える幅を短くコントロールしていきます。つまり、声帯を締める動きになっています。1)の改善方法はそのままですが、声帯を締める筋肉を鍛えることです。ビットオブサウンドでは、「ネィ」のトレーニングで少しずつ負荷をかけ、鍛えていきます。2)の改善方法はナチュラルな位置のままで鳴らすことを意識し、音程を上げた場合にノドを開かずにうまく締めてくことです。「締めよう」と意識しすぎてうまくいかない場合は、「細くする」ような感覚で出してみてください。レッスンで高音を出す場合に、顔自体が上がっている方がいらっしゃいます。メロディの上下をあまり意識しすぎると、顔もメロディに合わせて動いてしまいますので、メロディよりもノドの位置に意識をもっていってください。 裏返りそうになる直前、もしくは裏返る前からそれを回避しようと、力んでしまうと逆効果になってしまいます。怖がらずなるべくリラックスできると少しずつ改善していきますよ。はじめはうまくいかないと思いますが、繰り返しやっていき、裏返る感覚を嫌がらずに楽しめるようになれればいいと思います。客観的に「今声帯が開いてしまったかな」とか「ノドを引っ張りすぎてるかな」という感覚が生まれたら、一歩進んだ証拠です!次はそうならないようにするにはどう変えていけばいいかを考えながら、改善していく。トレーナーの助言を受けつつ、自分の感覚も大切にしながら進めてください。必ずナチュラルな位置で鳴らしながら、無理をせず進めてください。ノドに違和感があればずれている証拠ですので、くれぐれもその状態で無理をしないようにして、楽に鳴らせる場所を探してください。 ボイトレは筋肉運動なので、コントロールが出来るようになるのには個人差がありますが、丁寧に鍛えていくと、確実にノドは答えてくれます。これがボイトレの楽しいところです。一緒に楽しんでトレーニングしていきましょう! |