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【鼻声と鼻腔共鳴の違い】

2025/03/01

こんにちは。

東京・吉祥寺M&N Bit Of Soundボイストレーニングスクール ボイストレーナーのゆみです。東京のボイストレーニングスクールM&N Bit Of Sound講師の小瀬川祐美先生の写真

Bit Of Soundでは鼻腔の鳴りを良くして声の倍音を豊かにするためにハミングなどのトレーニングをしていますが、日常的に「鼻声」になってしまっている方や「鼻腔共鳴」を意識して「鼻声」がクセになってしまっている方もいらっしゃいます。
もちろんトレーニングとして鼻腔の鳴りを良くして行くことは大切ですし、お好みの声が「鼻腔共鳴」を使った響きの場合はテクニックとしても大いに有効です。しかし、違いがわかっていないまま意図せずに鼻声になっていて、声がこもる、声の抜けや通りが悪い、という場合は自覚しづらいことも多いように思います。

まず、鼻声と鼻腔共鳴とは
■ 鼻声(はなごえ)
・鼻が詰まっている、または鼻の通りが悪いためにこもったように聞こえる声。
・風邪やアレルギーなどで鼻が詰まったときに起こりやすい。
【特徴】
・声が抜けず、こもって聞こえる。
・話しにくく、息苦しさを伴うことがある。
・不自然な発声になることが多い。

■ 鼻腔共鳴(びくうきょうめい)
・鼻腔(鼻の空間)をうまく使い、響きのある声を出す発声技術。
・歌手やアナウンサーが意識的に使うことが多い。
【特徴】
・声が明るく、通りが良い。
・適度な響きがあり、聞き取りやすい。
・共鳴を意識的にコントロールできる。

つまり、鼻声は「無意識・不本意 で声が詰まってこもる状態」、鼻腔共鳴は「鼻をうまく使って意図的・技術的に響かせる発声技術」 という違いがあるということです。

また、鼻声がクセになっている方の中には息が足りないと感じ肺活量の問題だと思っている方もいますが、これは息が足りないのではなく鼻が詰まっているのとは逆に口と鼻の両方から必要以上に息が流れてしまい適切にコントロール出来ていないという場合も多いです。

解決策としては、まずは歌うため、発声のための言葉、音をしっかり口から出すこと(口腔共鳴)。それを覚えた上で、倍音や好みの響きを作るためのテクニックとして「鼻腔共鳴」を使えるようにするのがいいと思います。

是非参考にしてみてくださいね。

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鼻腔共鳴について

ハミングと鼻腔