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ピッチ、音程を良くするためのポイントと練習方法

2018/10/03

こんにちは。当ボイストレーニングスクール講師の小瀬川祐美先生の写真
東京・吉祥寺 M&N Bit Of Sound ボイストレーニングスクール ボイストレーナーのゆみです。

今回は「ピッチ、音程を良くするためのポイントと練習方法」についてお話してみようと思います。

「ピッチ(Pich)」とは、本来の意味としては、モノとモノの一定の間隔、幅の事を指しますが、私たちが普段音楽の中で使うピッチとは、音程。音と音の高さ。高低の度合い。音と音の間隔の事という意味で使われることがほとんどです。本当の音程より上の音を出していれば、ピッチが上がっている(シャープしている)、下の音を出していれば、ピッチが下がっている(フラットしている)など、ピッチが良い、悪い。という風になります。

「ピッチが上手く合いません。」「合わせ方が分かりません。」というお悩みは、前回私の回でお話した、リズムのお悩みと並んでよくお受けする相談です。音程を正しく歌うということはボーカリストとして重要なポイントの一つになると思います。私が考えるピッチを良くするポイントはこの3つだと思います。

1・正しい音程を鳴らせる声帯をつくり、使い方を知る。

柔軟性や筋力が足りなかったり声帯の鳴らし方が良くない場合、思っている音程に上手く置くことが出来ずらくなります。主に、下がって(フラット)してしまう方が多いように思います。ビットオブサウンドでトレーニングする声帯や声帯周りのストレッチや筋トレをしながらコントロール能力を高め、ナチュラルな鳴らし方をマスターしていけると、きれいなピッチに置けるようになってきます。

2・メロディラインやフレーズを丁寧に覚える。

感覚や雰囲気に頼り過ぎてしまわずに、きちんと覚えた方がいいと思います。楽譜は読めなくても大丈夫なので、歌のメロディーラインを曖昧にせずしっかり聴いて覚えるようにしましょう。丁寧にやってみると意外とうる覚えの方が多いです。
ボイトレの時のトレーナーの出すフレーズラインのガイドや、カラオケ音源のガイドメロディに頼り過ぎずに、トレーニングや歌う練習をしてみてください。
またトレーニングの時のフレーズも「ドレミファソファミレド」や「ドミソドソミド」などと覚えて、少し頭で思いながらトレーニングするのをオススメします。小さなものでいいので、キーボードがあるといいですね。今は携帯電話にピアノやキーボードのアプリもあるのでとても便利です。音に合わせてレッスンで使ういつものフレーズを正しい音程で言えるようにするだけでも、歌う音程は断然良くなります。

3・演奏をきちんと聞いて合わせて歌う。

自分の中でだけでメロディを取ろうとしてしまうと、絶対音感、もしくはものすごく正しく音程が取れる必要がありますが、楽器やカラオケの音源は正しい音程を出してくれていますので、そこに合わせて歌えば大丈夫です。(ここには「相対音感」というキーワードも出てきますが、それはまた次回にしたいと思います。)演奏している楽器全体の音や、ギターやキーボードなどの和音楽器の音が聴けるといいのですが、最初難しく感じてしまう場合は、ベースの音を聞くようにして、ベース音に合わせてメロディラインを歌ってみましょう。音程が合わせやすくなります。前回のリズムの時の『リズム感を良くするコツと練習法』と同様に、歌わずにベースの音だけを聴く練習をしてみると、歌っている時も自然に耳に入ってくるようになります。

この3つがバランス良くレベルアップしていけると、お悩みの改善に繋がることが多いです。地味に感じてしまうかも知れませんが、「急がば回れ」これは確かです。歌う楽しさがますます広がります。ぜひみなさんチャレンジしてみてください。

 

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